Art Project 恋歌共響 ren-ga-kyo-kyo
“恋歌共響” とは、打楽器奏者 森本ミホと鉄彫刻作家 橋詰里沙氏との共同作品として1999年に発表以来、国内外での芸術祭参加等各地にて展開している「打楽器演奏におけるコラボレーション・アート・プロジェクト」である。
能楽との共演は、森本の東京芸大大学院修士論文「波動共鳴現象“恋歌共響”打楽器演奏におけるコラボレーションの可能性」に端を発し、芸大名誉教授 人間国宝 野村四郎氏の協力を得、学位審査会にて〈葵上〉を発表。
この作品を評価した(当時)芸大学長 宮田亮平氏の依頼により、山形県金山町HOPEシンポジウムにて再編再演。以来、国内外の芸術祭等にて作品を発表。
東京国際舞台芸術フェスティバル企画 "artrial"、山形県新庄市「新庄雪まつり」、岩手県大迫町「小さな森のコンサート」にて〈山姥〉上演。Japanese Stage Artists Group ”URUSHI” クロアチアツアーにて〈松風〉上演。横浜トリエンナーレ関連イベント ”街頭芸術” にて即興共演。両国シアターχ主催国際舞台芸術祭「仮面と身体」出演。アサヒ・アートスクエア「すみだ川アートプロジェクト2013」では、打楽器2名、能役者、能管、ユーフォニアム、ライブペインティングの6名にて〈隅田川〉上演。NPO法人東三河骨髄バンクを支える会の主催チャリティー公演にて、ヴァイオリンを迎えた3名にて〈小鍛冶〉上演。
調律しきれない雑音だらけの自分、それでも生命の波動は魂を奏でずにはいられない。不格好でも生きて生きて、波動を起こす。溢れて溢れて、想いを馳せる。涙が出るほど愛おしくて仕方がない。それは、恋歌だ。
ひきよせあった恋歌は共に触れ合い、時にうなりを生じながらも、鳴り響く。各々から溢れ出る恋歌という波動は、互いをめぐりあい、その場にかかわるすべてを循環し、震わせてゆく。
そして想いの波動は響きあい、はかり得ない未知なる新たな共鳴をもたらす。
それが、 “恋歌共響” である。